家賃は収入の3分の1以内に抑える


ひとり暮らしを始めるとなったら、まずは部屋探し。そこで
問題になるのはお金。
いったいいくらあれば、賃貸アパート・マンションって
借りられるのか?
この資金計画がズサンだと、ひとり暮らしを始めてから、
「こんなはずじゃなかった…」と泣くことにもなりかねない。

一般的にアパート・マンションなどの賃貸住宅の家賃は、
管理費や駐輪・駐車場代なども含めて1カ月の収入(給料、
仕送り、バイト代等の合計)の3分のユが目安と言われる。
月収20万円なら家賃は6万6000円という計算だ。
不動産会社でもこのあたりを基準にして「入居審査」
をしている。

毎月のことだけに無理は禁物。家賃のために節約の毎日で、
ロクに友だち付き合いもできないようではせっかくひとり暮らしを
始めても寂しすぎる。余裕のある生活を送りたいなら家賃は
収入の3分の1以内に抑えるようにしたい。

契約時の費用は家賃の6カ月分が目安


賃貸住宅に入居するには契約時に「家賃の○カ月分」という
まとまったお金が必要になる。
これは地域や物件によって事情が異なるが、たとえば首都圏
の賃貸住宅では一般に家賃の6カ月分が必要とされている。
内訳は、礼金という家主への謝礼と敷金がそれぞれ2カ月分。
これに不動産会社への仲介手数料1カ月分と前家賃(入居月の家賃)
が1カ月分加わる(※前家賃は月の途中から入居する場合は日割りで
計算される)。家賃が6万円なら、<×6カ月分>で36万円、
10万円なら60万円という計算だ。
関西地区では礼金がない代わりに保証金(敷金と同義)が高額に
なることが多い。大阪では家賃の4〜10カ月分の保証金というのが
一般的だ。

名古屋を中心とする東海地区では、保証金が家賃の3〜5カ月分で、
礼金はあったりなかったりする。礼金がある場合は家賃の
3〜5カ月分が必要で、その分、保証金がやや少なくなったりする。
居住地域に合わせた事前のリサーチが不可欠だ。
ただしこれはあくまで目安。敷金〔保証金〉、礼金をとらない物件も
あるし・仲介手数料が不要な物件もある。そういう物件を探せば、
入居時の負担を軽くすることができる。

敷金(保証金)、礼金、仲介手数料、前家賃の定義など詳細
については「契約時の費用」をみて頂きたい。

契約時の費用


@敷金(保証金)

賃貸借契約を締結するときに入居者から家主に預けておくお金。
入居者が家賃を滞納したときなどに備える「貸主の預り金」とされる。

敷金は賃貸借契約を終了、退去するときに「未払いの家賃及び
遅延損害金・借り主の不注意による住宅の汚れや破損などの修繕費用」
を差し引いて返還される(=敷金の償却または敷引き)。
利息はつかず、また全額戻ってくるとは限らない点に注意しよう。

敷金は首都圏では家賃の2カ月分というのが一般的だが、
1カ月分とか3カ月分という物件もある。最近は「敷金なし」
という物件も登場している。東海から関西では保証金と呼ぶケースが
多く、大阪では家賃の4〜10カ月分、名古屋では3〜5カ月分を
契約時に預けるのが一般的。

A礼金

賃貸借契約の締結時に入居者から家主に対してお礼の意味で
支払われるお金。敷金と違って、賃貸借契約を終了、退去して
も返還されない。戦後の住宅難の時代に発生したもので、首都圏や
東海地区にある慣習。

家賃の2カ月分というのが一般的だが、最近の借り手市場を反映して、
首都圏では「礼金1カ月」や「礼金なし」という物件が増えている。
ちなみに「礼金なし」物件の多くは住宅金融公庫の融資で建設された
物件。公庫融資を受けた物件家主が入居者から礼金や更新料を
受け取ることができないためである。

B仲介手数料

賃貸借契約の締結時に入居者から賃貸住宅を仲介してくれた不動産
会社に支払う手数料。宅地建物取引業法によって「家賃の1カ月分
以内」と決まっており、通常は1カ月分を支払う。
敷金、礼金と違って仲介手数料には消費税がかかる。
なお賃貸住宅の広告の「取引態様」の欄が「貸主」となっている
物件は、不動産会社が自社所有物件を賃貸に出していることを
意味する。不動産会社が自社で所有している物件を貸す場合は、
不動産会社自身が貸主であり、入居者は貸主と直接契約することに
なるため、仲介手数料は不要である。

C前家賃

賃貸借契約の締結時に入居者から家主に対して支払われる入居月
(契約した月)の家賃。最大1カ月分で、月の途中から入居する場合は、
その月の家賃を日割りにして計算する。
なお契約が月末に近い場合は、その月の日割り家賃プラス翌月分の
家賃を一括して支払うケースがある。この場合は支払いが1カ月分を
超える。

Dその他の費用(火災保険、カギの交換費用)

最近は契約時に火災保険への加入を義務づけている物件が多い。
費用は通常、2年間で1〜2万円程度。加入手続きは物件を仲介する
不動産会社がやってくれる。
また安全確保のため入居時に部屋のカギを交換する物件もあり、
この場合は5000円〜1万円程度の費用が契約時に必要になる。
カギの値段はピンからキリまで。請求金額に疑問を感じた場合は、
カギの専門業者に問い合わせて、妥当かどうか調べた方がいい。

いずれにしろ火災保険やカギの交換費用が義務づけられている
物件では、契約時に「家賃の6カ月分」プラス1万5000円〜3万円
程度の費用がかかることになる。

初期費用として100万円はみておく


東京でひとり暮らしを始めるには、一般的に100万円かかると
言われている。
まず部屋を借りるのに家賃の6カ月分プラスαが必要だ。
家賃7万円とすれば42万円強である。これに引っ越し代が
約5〜10万円。
初めてひとり暮らしをする人は、さらに電話を新設する費用が
工事費込みで約7万5000円と家具・家電類の購入費用が20〜30万円も
かかる。
これだけで80万円前後だが、新生活を開始した当初は何かと
物入りだから1カ月分の収入くらいは予備の資金として持って
いないと不安。これを15〜20万円とすれば、だいたいIOO万円
という数字が出てくるわけだ。

家具・家電類を必要最低限のものに抑え、予備費を考えないと
しても、70万円前後の資金は最低でも用意しておいた方がいい。

管理費や駐輪・駐車場代も忘れてはいけない


アパート・マンションなどの賃貸住宅では家賃のほかに毎月支払いが
必要なものがある。代表的な費用は管理費と駐輪場代、駐車場代で
ある。
クルマを持っている人が、東京世田谷あたりで駐車場付きの
マンションを借りようと思ったら、管理費と駐車場代だけで
3〜4万円は覚悟しないといけない。
家賃と一緒に毎月払うものだけに予算のなかに必ず入れて
考えるようにしよう。

●家賃のほかに毎月払う費用

@管理費
管理費は建物の清掃など維持管理に必要とされる費用で、共益費など
とも言う。アパート1000〜3000円程度、マンションで数千円〜1万円
以上(高級マンションでは数万円以上)。一戸建てやテラスハウス
などでは不要としている物件が多い。

A駐輪・駐車場代
自転車、自動車を所有し、駐輪、駐車場を利用する場合に
月々徴収される費用。持っていない人は関係ない。
駐輪場は通常、無料だが、月に数百円〜1000円程度徴収する物件も
ある。駐車場代は東京都下で1〜2万円、23区内で2〜3万円、
都心部で3〜5万円が目安。物件によっては駐車場を借りるのに
敷金、礼金が必要で、それぞれ駐車場代の1カ月分程度が必要な
場合もある。

契約を更新する場合は更新料がかかる


賃貸住宅の契約期間は通常2年。借主が契約期間の延長を希望する
場合は、大家に更新料を支払う。
更新料は家賃の0.5〜1.5カ月分程度。通常は1カ月分というケースが
多い。更新料は賃貸借契約を終了、退去しても返還されない。
部屋を借りてからかかる費用として覚えておこう。

なお転勤などで一定期間家をあけるのにともない賃貸に回される
「リロケーション物件」や、一定期間後に取り壊しが決まっている
「取り壊し予定物件」は、契約期間以降の更新を認めない
「期限付き賃貸借契約」が普通。
この手の物件は、たとえば「期限付き2年」のように期間限定で
更新できないため、通常の更新可能な物件に比べて家賃が割安になる
ケースが多い。
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