旧居の大家に解約予告をおこなう


部屋探しの結果、新居が決まったら、次はいよいよ引っ越しだ。
親元から独立して新たにひとり暮らしを始める人や、家族と
離れて単身赴任する人などは、早速、引っ越しの準備に突入で
ある(※この項を飛ばして次項の「2・引っ越し方法を検討する」へ)。

すでに賃貸住宅でひとり暮らしをしている人の場合は、引越し準備に
入る前に、「引っ越すので部屋を出る」旨の解約予告を行う。
解約予告は「いつまでに行わなければならない」という「告知期間」の
記載が契約書にあるはずだから、それに従うこと。

解約予告のポイントを整理すると次のようになる。

●解約予告のポイント

@告知期間の確認
告知期間は一般的には「1カ月前までに」というケースが多いが、
「2カ月前までに」とか「3カ月前までに」という場合もある。
また「2カ月前までに口頭で、1カ月前までに書面をもって」と
指定されることもある。
いずれにしろ解約予告の告知期間や告知方法などは賃貸借契約書に
明記されているはずだから、事前によく確認しておくこと。
もし不明な点があれば、必ず不動産会社や大家に問い合わせて
クリアにしておくこと。

A明け渡しとカギの返却
解約予告の際には借りていた物件の明け渡しとカギの返却方法に
ついても明確にしておくこと。一般的には荷物の搬出が終わって
部屋がカラになった時点で、大家に部屋を見てもらい、借主負担の
修繕箇所について確認し、そのうえでカギを返却する。

大家が近くに住んでいない場合などは、明け渡しの立会いなしで、
カギも物件を管理している不動産会社に直接返却するケースが多いが、
敷金返還を考えれば、大家立会いのもとで借主負担の修繕箇所を
きちんと確認し、どの程度敷引きされるのか、おおよその見当を
つけておいた方がいい。

引っ越し方法を検討する


引っ越しを自分でやるか、業者に頼むか。

これは基本的に荷物の量や距離、予算などによる。
ワンルームや1K、1DKのひとり暮らしなら荷物も多くない。
引っ越し業者の単身者向けのパック商品を利用してもいいし、
近場への引っ越しならレンタカーを借りて、友人に手伝ってもらえば、
自分でも十分やれる。
費用は引っ越し業者を利用する場合で5〜10万円程度(安ければ2万円
程度)。レンタカー利用なら、1.5トンの標準トラックを12時間借りて
1万2100円(ニッポンレンタカーの場合)。
これにガソリン代が実費でかかる。

業者を頼むにしろ自分でやるにしろ、友人の手を借りる場合は謝礼
(食事、商品券、現金など)が必要だが、金額的に学生なら1人
3000円〜5000円程度、社会人なら5000円〜1万円程度で考えればいい。
なお業者に頼む場合は、家具に傷がついたりしても運送保険でカバー
されるが、自分でやる場合はそうした補償は一切なし。
友人が大事な家具や家電製品に傷でもつけた場合は、それがもとで
友情にヒビが入ることも。
余計なことを考えずにすむという意味ではすべてプロの作業員に
任せた方が安心かもしれない。

新居の下見をして家具の配置を検討する


荷物を新居まで運んだはいいが、いざ搬入しようと思ったら部屋の
ドアを通らない、洋服ダンスが梁にぶつかって収まらない、エアコンが
設置できない!

自分でやるにしろ業者に頼むにしろ、引っ越しの準備で欠かせないのが
新居の下見だ。
部屋探しの段階で、じっくり下見をしたつもりでも、いざ引っ越して
住むとなれば、家具の搬入などで改めて確認しておくべき点が
いろいろあるからだ。
下見をしたら、それに基づき簡単な間取り図を作り、どの家具をどこに
置くか、ラフのレイアウトを検討する。
こうして配置を検討することで、新居では使えないものが
見えてきたり、新しく必要なものが浮かび上がってきたりする。

下見での確認事項は次のとおり。

●下見の確認事項

@新居の間取り
 手持ちの家具、家電などが搬入、設置できるかどうかを確認する。
 各部屋のサイズはもちろん、玄関、廊下、窓、階段の寸法なども
 忘れずにチェックする。エアコンは室外機置き場が確保できるか
 必ずチェックすること。

A収納スペース
 押入、天袋、台所収納部、クローゼットなどの収納スペースの容量を
 確認する。基本的にいま住んでいる住居の収納スペースと同等の
 収納空間が確保できない限り、ものは必ずどこかに溢れ出る。
 新居の方が収納スペースが小さい場合は、引っ越し前に「捨てる」
 ことも含めて対策を考える。

Bコンセントやテレビ・電話端子の位置と数
 これらの位置と数は家具、家電などの配置に大きな影響を与える。
 希望するレイアウトの実現には延長コードが必要になる場合もある。
 そのへんの確認を忘れずに行う。

C新居の建物及び周辺状況
 これは引っ越し当日の搬入作業をスムーズに行うための確認作業。
 アパート・マンションなどの集合住宅ではエレベーターや
 オートロックなどの共用部分に関する決まりを調べておく。
 また新居周辺では道路幅や一方通行などの交通規制の有無を
 チェックする。

粗大ゴミの収集を依頼する


新居の下見をして家具の配置を検討すると不要なものが見えてくる。
引っ越しは不要なものを処分する絶好のチャンス。
ただし小物と違ってタンスやベッド、机などの大物は粗大ゴミの
扱いになるため、普通ゴミの収集日に出しても持って行ってくれない。
粗大ゴミを捨てる場合は、住所地の市区町村の清掃事務所に
直接申し込んで取りに来てもらう必要がある。粗大ゴミの収集日は
各自治体によって月1回とか2回とか決まっている。捨てるものが
決まったら早めに申し込むこと。
なお「捨てるのは忍びない」という人はリサイクルを考えよう。
タダで友人などにあげてもいいし、民間のリサイクルショップや
自治体がやっているリサイクル事業を利用するのも手だ。
場合によってはネットオークションでいい値段で売れることもある。


引っ越し業者を手配する(業者に頼む場合)


引っ越し業者を頼むときは、とりあえず何社か候補を
ピックアップする。
電話帳を見れば、名の知れた大手から無名の中小までたくさんの
引っ越し業者が出ている。
普通のトラック便だけでなく、中長距離の引っ越しなら航空便、
近場の引っ越しなら軽貨物自動車の赤帽を利用するという手もある。
世間の評判や引っ越し経験者の意見などを参考に2、3社あたりを
つけよう。
何社かあたりをつけたら、必ず自宅まで見積もりに来てもらうこと。
実際に部屋を見ないで電話だけで見積もりを出す業者もあるが、
これはトラブルのもと。
「電話で聞いていた以上に荷物が多かった」とか「2トントラックが
アパートの前まで入れなかった」とか、当日になっていろいろ理由を
つけて追加料金を請求される恐れがある。注意しよう。

見積もりは運輸省の定めた標準引越運送約款でどの業者も無料と
決められている。
「見積もりまで頼んで断るのは……」と思う人もいるようだが、
そんな気遣いは一切無用だ。
必ず何社か見積もりを取って比較検討することだ。
そのうえで信頼できそうな業者を選び、依頼する。

見積もりを取るときは次のポイントについて、伝えるべき点
はきちんと伝え、また不明な点についてはきちんと確認する。

●見積もりのポイント

@引っ越しスケジュール
引っ越し予定日のほか、荷物の搬出開始時刻(旧居)、搬入開始時刻
(新居)など、当日の作業スケジュールについて希望を伝え、
業者の担当者と打ち合わせをする。

A新居及び周辺状況
アパート・マンションなどの一集合住宅では新居の階数のほか、
エレベーターやオートロックなどの共有部分に関する決まり事を
調べておき、説明する。周辺状況についても下見で確認した道路事情
などを説明する。
これらは使用するトラックの大きさや作業人員などを決める
重要な要素になるので正確な情報を提供すること。

B引っ越し荷物
業者に運んでもらう荷物の量と種類を確認してもらう。
その際、引っ越しまでに処分するものがあれば、「これは捨てるので
新居には持って行かない」とはっきりと伝えること。

C業者に依頼する作業範囲
ダンボールなど梱包資材の用意や荷物の梱包、搬出入などは、
どこまで自分たちでやるのか、業者に頼むのか。一日分たちでやる
作業と業者に依頼する作業を明確に打ち合わせておく。
引っ越し業者の引っ越しプランは業者に依頼する作業範囲によって
一般に次の3タイプに分類できる(※呼称は業者によってさまざま)。
予算と相談しながら最適なプランを選択しよう。

a)節約プラン
ダンボールなどの梱包資材を自分で用意し、自分で荷造り、
荷解きをする。搬出入は業者がすべて行い、手伝いは不要。荷物の
少ない単身者向けで、料金はいちばん安い。

b)標準プラン
梱包資材を業者から購入するタイプ。それ以外は節約プランと同じで、
自分で荷造り、荷解きを行い、搬出入は業者に依頼
する。ファミリータイプの引っ越しでは最も一般的なプラン。

c)お任せプラン
梱包資材の用意から荷造り、搬出入、荷解き、梱包資材の引き取りまで
すべて業者にやってもらうタイプ。料金的には一番高いが、そのぶん
ラクラクで引越しができる。

Dオプショナル・サービス
引越し業者は、前記の引越しプランをベースにさまざまな
オプショナル・サービスを用意している。
エアコンやBSアンテナの取り外し(旧居)・取り付け(新居)、
ハウスクリーニング、クルマの陸送、ピアノの運搬、殺虫サービス、
荷物の一時保管などで、利用したいサービスがある場合は、
料金を確認のうえ、頼むのか、頼まないのか、はっきり伝える。

E事故の補償
引っ越しで家具や家電が壊れたりした場合の補償について確認して
おく。運送保険がある場合は、どの荷物に適用になるのか、
一つ一つ確認しておく。

F料金の支払方法
引っ越し料金はいつ、どのような方法(現金、銀行振込、クレジット
カードなど)で支払うのか、確認しておく。


・キャンセル料は2日前まで無料・・・・・・・・・・・・・・・・

標準引越運送約款の規定によりキャンセル料は、2日前までは無料、
前日の解約は見積書に記載された「運賃」の10%以内、
当日は同20%以内と決められている。エアコンの取り外し・
取り付けなどのオプショナル・サービスに対してはキャンセル料は
発生しない。

レンタカーを手配する(自分でやる場合)


引っ越しはクルマと人手さえ確保できれば、あとは何とでもなる。
学生や独身サラリーマン・OLなら荷物もそれほど多くはない。
近場への引っ越しで、手伝ってくれる友人が2,3人いるなら、
レンタカーを借りて自分でやるのもいい。
レンタカーを利用した上手な引っ越しのポイントをまとめておこう。

●レンタカー利用の引っ越しのポイント

@レンタカーのサイズとタイプを決める
単身者の引っ越しなら普通は2トンもあれば大丈夫。
当日の天候を考えれば、平積みのトラックよりアルミのボックスを積んだ
レンタホールや幌付きのトラックがベスト。荷物の少ない人なら軽トラックや
ワンボックスバンでもいいだろう。2トントラックで収まらないような引っ越しは
業者に頼んだ方がラク。

Aレンタル料金の仕組みを知る
レンタカーのレンタル料金は、<基本料金+燃料代+保険料+その他>で構成される。
基本料金は車種とレンタル時間で決まっている。たとえばニッポンレンタカーの
場合、1.5トンの標準トラックを12時間借りて1万2600円となっている。
レンタカーは燃料満タンで貸し出され、利用者は走って消費した分を実費で
補給し、再び満タンにして返す。
つまり燃料代は走った分を実費で負担することになる。
保険料は基本料金に含まれているので別途払う必要はない。
その他の費用は幌などの装備品や高速代などだが、これらは利用しなければ
かからない。

Bエアコンなどの取り外し・取り付けば業者に頼む
自分で引っ越す場合、忘れてならないのが、手持ちのエアコンなどの取り外し・
取り付け。これはよほど電気設備関係に詳しい人でないと無理。
購入した電気店に取り外し・取り付けを依頼しよう。
エアコンの場合、費用は取り外し・取り付けで3万円前後。

C積み込みの手順を考える
1)トラックの荷台の両側に大きな家具を積み、その内側に小さな
  荷物を積む。
  家具は傷が付かないように古い毛布などで包む。
2)重量のあるものを荷台の奥(運転席に近い方)に積む。
3)荷台の奥からダンボールを積み上げる。重いダンボールを
  下にして上に軽いダンボールを載せる。
4)バランスを考えて前後左右に重量が傾かないように注意する
5)荷物と荷物の商にすき間があるときは古い毛布やふとんなどを
  詰め込み、荷崩れを防ぐ。

D安全運転を心がける
に停め、荷物の状態を確認する。荷崩れが起きていれば積み直しを行い、
積み荷の落下があれば、すみやかに回収する。
レンタル時間は「往復の移動プラス作業時間」から逆算し、なるべく長めに
確保するようにしよう。
レンタル料をケチってギリギリの時間しか借りていない場合は、どうしても
クルマの移動に無理が出る。
クルマを返す時間を気にするあまり、焦って事故でも起こせば
せっかくの新生活のスタートも台無しである。

新居の大家に引越し日を連絡する


引っ越しの日取りが決まったら、必ず新居の大家(あるいは不動産会社)に
「○月○日に引っ越しますのでよろしくお願いします」と連絡を入れておこう。
こうしておけば、大家に与える印象もいいし、何より引越し当日、
トラックを停めやすいように玄関の前のクルマをどかしておいてくれるとか、
オートロックのドアを開放にしておいてくれるとか、ロビーやエレベーター
などに保護マットを敷いておいてくれるとか、いろいろ便宜をはかってくれる
ものだ。
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