物件の希望条件を決める


家賃は月々の収入の3分の1以内が目安だから、自分の収入を
考えれば、自ずと出せる家賃(管理費、駐輪・駐車場代等を含む)の
上限は設定できる。その金額に約6カ月分をかけた金額が契約時に
必要となる費用だ。
しかしその予算の範囲内で希望する部屋が見つかるかどうかは
別間題。
たとえば月々10万円しか出せないのに、「小田急線の下北沢駅
徒歩5分以内で50u以上の2LDKのマンションに住みたい」と言っても、所詮それは無理な相談だ。

まずやるべきことは、自分はどんな部屋に住みたいのか、希望条件を
ピックアップし、整理すること。そのうえで賃貸情報誌などを通じて
希望条件に合う物件の相場を調べる。その結果、予算的に
厳しい場合は条件の見直しをはかる。・・・これが実際に部屋探しに
動く前の基本的なダンドリだ。
これだけは抑えておきたい条件には次のようなものがある。

●部屋探しの前に決めておく条件項目

@家賃の上限
管理費や駐輪・駐車場代なども含めて毎月いくらまで払えるか、
その上限を決める。目安は収入の3分の1以内。ボーナスなどの
臨時収入はアテにせず定期的な収入をベースに考える。

A立地(沿線・最寄り駅、駅からの所要時間、周辺環境)
家賃は鉄道の沿線や最寄り駅によってかなり違う。通勤・通学の
利便性などを考慮して、どの駅(あるいは○○駅〜▽▽駅の間)に
住みたいのか、第3候補くらいまで考えておこう。
また駅からの所要時間についても徒歩圏内か、バス便でも
かまわないのかなど、具体的に決めておく。静かな住環境を望む
なら、周辺環境も条件に入れておこう。

B間取りと広さ
使い方に応じて間取りと広さを決めておく。ひとり暮らしで
はワンルームや1Kを選ぶケースが多いが、地域によっては似
たような家賃で2Kや2DKが借りられる場合もある。
また同じ間取りでも広さは多少違うのが普通だから、必ず
「専有面積」を確認すること。
キッチン、浴室、収納スペースなどで、具体的な希望がある場合は、
それも整理しておく。

C付帯設備(施設)
バス・トイレ(同室or独立)、システムキッチン、給湯、シャワー、
洗面台、ロフト、フローリング(居室、廊下等)、収納スペース
(押入、クローゼット等)、洗濯機置き場、エアコン、BS、CATV、
有線放送、オートロック、エレベーター、駐輪・駐車場……。
「エアコンとBS、駐車場は絶対にないとダメ」など・これだけ
は譲れない付帯設備(施設)を決めておく。

D建物の種類
アパートかマンションか一戸建て(テラスハウス)か。
よく「マンションは防音、遮音性能に優れている」と言うが、
マンションでも床の厚さが薄く、床材がフローリングの場合などは
足音やイスを引きずる音などが相当にうるさい場合がある。
マンション=頑丈=音に強いという等式は、必ずしも成り立たない
ケースがあるので要注意。

E築年数
設備的には通常、築年数が新しい物件ほど充実している。
しかし築10年、15年の物件でも、リフォームの際に設備を
最新のものに入れ替えたりするケースもあるので、
部屋を見てみないと判断できない。
ものによって新築物件より割安でおトクな場合もあるので、
くれぐれも「新しい」というだけで決めないこと。

F階数・方角
防犯面から考えると1階より2階以上の方が安心。陽当たりは
いいに越したことはないが、あまりよすぎるのも考えもので
夏はガンガンに暑いだけ。全く陽がささないのは不健康だが、
1日何時間かさすなら、何も南向きにこだわる必要はない。

G部屋探しのタイムリミット
いつまでに部屋を探す必要があるのか。

Hその他の希望条件
ペットが飼いたい、ピアノが弾きたい、事務所として使いたい。
・・・こういった特別の希望がある場合は、いわゆる「ペット可」
「ピアノ可」「事務所可」の物件を探さないといけない。

前記の条件項目のうち、最低でも@〜B(家賃の上限、立地、
間取り・広さ)の3項目だけは絶対に決めておく必要がある。
これが決まらなければ部屋を探しようがない。
そのうえで他の条件項目も含めて優先順位をつける。
優先順位は人によって当然違う。
「東横線の自由が丘近辺」というのが第一条件の人もいれば、
「最上階の角部屋」でなければダメという人もいる。
「駐車場付き」とか「ペット可」が何より優先するという人も
いるはずだ。

通常、すべての希望条件を満たすような理想の物件など、
そうそうあるものではない。

絶対譲れない条件と妥協できる条件を分けて、
そのなかで優先順位をつけるのが現実的だ。

家賃相場を調べる


希望条件の次に、賃貸情報誌などを利用して家賃相場を調べる。
家賃相場は沿線地域ごとにほぼ決まっている。
たとえば希望条件を備えたワンルーム・マンションの相場が
6万円台の地域で、4万円台の物件を探しても見つかる可能性は
まずない。
支払い可能な予算に合わせて希望条件を緩めるなど、ある程度の
妥協は覚悟しておいた方がいい。家賃相場の一般的な傾向
としては次のようなことが言える。

●家賃相場の一般的傾向

@急行停車駅は家賃が高い
急行、快速、特急などの停車駅は、一般的に街が大きく・利便性に
優れているため、地価も高い。このため家賃も普通停車駅より
多少高めになっている。
家賃を抑えるなら、急行停車駅の前後の普通停車駅が狙い目。

A駅に近いほど家賃は高い
駅の周辺は商店や銀行などの施設も多く、利便性が高い。
当然、地価も高く、家賃も高い。
一般に徒歩15分圏内は家賃が高く、これを超えると多少下がる。

B新築の方が高いとは限らない
しばらく前までは「新築の方が家賃は高い」のが当たり前だったが、
最近は新築の方が値段が安い逆転現象が起きている。
設備の充実度を考えれば、基本的に新築に軍配が上がるが、
リフォームの実施具合や立地、家賃などを総合的に判断すれば、
中古でも悪くない物件はたくさんある。
この点に関してはあまりこだわらず、実際に物件を見てから
判断した方がいい。

Cアパートよりマンションの方が高い
アパートは2階建てで、木造や軽量鉄骨造りの物件をさす。
一方、マンションは3階建て以上で、鉄筋コンクリート造りの物件を
さすのが一般的だ。
家賃相場で見ると、一般的にマンションはアパートより1〜2割高い。
これはアパートに比べて造りがしっかりしているのと設備が
充実しているためだ。
ただしすべてのマンションが防音・遮音性能に優れているわけでは
なく、なかにはフローリング騒音などのひどい物件もある。
「CATV付きなど設備の良さにひかれて古い木造アパートから
新築マンションに引っ越したが、上の階の部屋のフローリング
騒音がひどくて、結局、半年で引っ越した」という話もある。
1〜2割高いお金を出してこれではたまったものではない。
物件の下見は綿密に行う必要がある。
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