賃貸住宅の物件情報を入手する


賃貸情報誌で希望条件とのすり合わせを行い、「このへんなら
希望の物件を何とか探せそうだ」とアタリをつけたら、
いよいよ部屋探しも本番に突入である。

最大の難関はいかにして物件情報を入手するかだが、これには
賃貸情報誌などの媒体を利用する方法と、希望する沿線の
不動産会社を直接回る方法の2つがある。

●物件情報の入手方法

@賃貸情報誌などの媒体を利用する
物件情報の入手方法として最も手っ取り早いのが賃貸情報誌である。
これは不動産会社から賃貸物件の広告を集めて掲載する雑誌で、
書店やコンビニ、駅の売店などで簡単に購入できる。

ただし印刷などの関係で広告を集めてから雑誌発売までに1〜2週間
かかるため、読者が雑誌を手に取ったときには、すでに借り手が
ついてしまっている物件も少なくない。
それでも家に居ながらにして膨大な数の物件情報が入手できるのは
魅力。
家賃や設備などの相場や傾向をつかむにはもってこいだ。
気になる物件があれば、それを扱っている不動産会社に直接電話し、
家賃などの賃貸条件や間取り図の載った物件資料をFAXで
送ってもらうこともできる。

最近はFAXやインターネットを使って物件情報を提供する不動産会社や情報誌発行会社も増えている。これらも賃貸情報誌同様、
手軽な情報源として有効だ。
いずれにしろこれらの媒体を通じ、自分の希望条件に近い気に入った
物件を見つけたら、その物件を取り扱っている不動産会社に電話を
入れ、物件の有無を確認する。そのうえで、まだ借り手がついて
いなければ、その不動産会社を訪ねて、実際に物件を
下見することになる。

A希望する沿線の不動産会社を直接回る
希望する沿線や地域が明確な場合は、そのエリアの不動産会社を
直接歩いて回るのも手だ。時間と労力と、初めての人には
少しばかりの度胸を要するが、賃貸情報誌と違ってほぼリアル
タイムの情報が入手できるし、賃貸情報誌に載らないマル秘物件に
お目にかかれることもある。

このため何度か部屋探しを経験した人のなかには、
「情報の鮮度に難があり、成約済みの物件が多い賃貸情報誌に
頼るよりは、希望エリアの不動産会社を直接回った方が早い」という
意見が少なくない。賃貸情報誌は事前の情報収集ツールと位置づけ、
あまり頼りすぎないのが上手な利用法と言えそうだ。

不動産会社をチェックする


賃貸情報誌などの媒体を利用するにしろ、直接、不動産会社を
回るにしろ、絶対に欠かせないのが「不動産会社の信用度チェック」。
ポイントをまとめると次のようになる。

●不動産会社の信用度チェック
@電話の応対
まず電話を入れた時に、社名や担当者名を言わないなど、ビジネスの
基本がなっていない会社はダメ。
話し方や受け答えの態度が悪い場合もパス。
また、こちらの提示した希望条件に対して「あります、あります」
などと即答し、やたらと来社を勧める会社もアブナイ。

賃貸情報誌などに「おとり広告」(=客を店頭に誘うために架
空の優良物件の広告を出すこと)を打つのは、たいていこの手の
業者だ。注意しよう。

A免許証番号
不動産会社の店内には必ず「東京都知事(1)23456」といった
免許証番号の入った宅地建物取引業者票が掲示されているはず。
これがなければ、その業者はモグリということになる。
免許証番号のカッコ内の数字は更新の回数を表す。
このためこの数字が大きいほど長く営業している会社ということに
なる。
ただし営業経験が長くてもヒドイ業者はいるし、逆に経験が浅くても
良心的な業者はいる。あくまで目安と考えよう。

B団体加盟の表示
このほか業界団体加盟の表示も信用チェックの一つのモノサシになる。
たとえば各都道府県の「宅地建物取引業協会」に加盟していれば
「鳩のマーク」の会員証が掲示されているはずだ。
団体加盟の業者なら・何かトラブルがあったときに、団体に
相談することができる。

C店舗の雰囲気
窓に出している物件チラシが黄ばむほど古く、もう半年や1年替えた
形跡がないようなお店はパス。
客釣りが露骨で、どうせロクな物件は紹介してくれない。
逆に窓に出している物件チラシの鮮度が良さそうで、
間取り図など、賃貸条件を細かく出している業者は良心的と言える。

店舗に足を踏み入れたら、その瞬間の第一印象を大事にしたい。
従業員の表情、声のかけ方、事務所の設備、清潔度…等々。
パッと見た瞬間「暗い」「寂れている」と思ったら、やめた方がいい。
逆に少々乱雑でも、従業員が明るく「いらっしゃいませ」と
声をかけてくれるような、活気が感じられる店ならマル。

D面談の様子
良心的な業者は、客の希望をきちんと聞いて、そのうえで家賃などの
賃貸条件や間取り図の載った物件資料を提示しながら、
じっくり面談し、物件を絞り込んでいく。そしてその物件を
客が気に入れば・必ず下見をさせたうえで、どうするか判断させる。
先客がいる場合は、その面談の様子を参考にするといいだろう。
ヒドイ業者は、客の希望などお構いなしで、「これなどいかがですか」
とやたらと手持ちの物件を押しつけ、すぐに下見に誘う。
こうした押し売りもどきの面談をする会社は絶対に避けた方がいい。

このほか次のような業者も避けるのが賢明だ。

・「この物件は掘り出し物。いま決めないと次のお客さんで
 決まっちゃうよ」・・・などと契約を急がせる業者。

・「この物件は陽当たり最高!駅にも近い!」などと利点ばかり
 強調して、築年数が古いとか、シャワーがついてないとか、
 幹線道路に近くてうるさいといった欠点を隠したがる業者。

・下見もしないうちに契約させようとする業者。あるいは下見を
 きちんとさせない業者。

不動産会社で物件紹介を受ける


不動産会社を訪ねると、まず最初に希望条件を聞かれる。
最近はこの内容を申込書に記入させるケースも多い。
いずれにしろ事前に決めておいた希望条件を優先順位に応じて
回答する。
よく「ご予算は?」の質問に、ほんとうは7万円が上限なのに、
つい見栄を張って8万円などと答えてしまう人がいるが、
これでは自分の希望する物件は紹介してもらえない。
希望条件は正直に回答するようにしよう。

業者は、客の希望条件に応じて適当と思われる物件をピックアップし、
その物件資料(物件チラシ)を見せてくれる。これには賃貸条件
(家賃、敷金、礼金、その他)や付帯設備(エアコンの有無等)、
間取り図などが記載されていて、客はこれを見ながら、業者の説明を
聞き、疑問があれば質問することになる。
駐輪・駐車場が必要な場合はその確認も忘れずに。
業者は通常、物件のプラス面は積極的に伝えるが、マイナス面に
なると歯切れが悪いもの。
業者との面談では、物件のプラス面を聞くだけでなく、マイナス面も
聞き出す交渉術が必要だ。

それには「プラスの裏側」を考えること。たとえば一般に駅に近い
物件は、お店も多いなど利便性に優れるが、反面、人通りや
クルマの流れが多いなど、住宅地のような静かな住環境は望めない。
逆もまた真なりで、プラスの裏側には必ずマイナスがある。
だから、「陽当たり抜群で、一洗濯物もよく乾きますよ」と
言われたら、「夏は無茶苦茶暑いのでは?エアコンはちゃんと
ついているの?」とプラスの裏側を疑ってみる。
業者との面談ではこのように「プラスの裏側」を考え、
疑問を感じたら、必ず業者に質問することだ。
業者との面談を上手に進めるには、「この人のためにいい部屋を
探してあげたい」と思わせるような「業者に好かれる客」
になることも大事だ。そのためのポイントは次のとおり。

●業者に好かれるポイント
@希望条件を決めておく
業者に好かれる一番手は、希望条件がはっきりしている人。
特に家賃の上限、立地、間取り・広さは必須で、
これも決まっていないようでは「あなた、何を探したいんですか?」
という話になる。
部屋探しのリミットが決まっている場合は、それもはっきり
伝えること。
必死さが伝われば、業者だって「よし!」という気になる。

A希望条件は優先順位に応じて妥協する
希望条件がはっきりしているのはいいが、それにこだわりすぎるのは
考えもの。絶対に譲れない条件と、譲歩できる条件を分けて整理して
あれば、業者も探しようがあるが、一から十まで条件を並べて、
「これをすべて満たす物件でなければイヤ」というのでは
「他を当たって下さい」と言うしかない。予算に限りがある以上、
自分の希望をすべて満足させてくれる物件などあるはずがない。
妥協を知らない人は業者の協力を得るのは難しい。

Bルーズなファヅションは避ける
土曜日曜に何もわざわざスーツを着ていく必要はないが、かといって
あまりルーズなファッションもいただけない。男性ならチノパンに
ポロシャツ程度のこざっぱりとした清潔感のあるファッションが無難。
ボロボロのジーパンに鎖をつけて、頭をピンクに染めたパンクを
好む業者はまずいない。挨拶や言葉遣いにも気を配ろう。

Cひとり暮らしなら恋人とは行かない
よく恋人(彼氏や彼女)と一緒に部屋探しをする人がいるが、
ひとり暮らしでワンルームタイプの部屋を探すなら、これは
やめた方がいい。
不動産会社や大家は、借り主以外の人に部屋を使われるのを
猛烈に嫌う。恋人同士で行けば、わざわざ「同棲するんじゃないか」
と疑われるようなもの。そんなマネはしないに限る。
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